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法螺貝 住職の法話

平成二十七年十月発行

達磨忌

 十月五日は達磨忌。インドから中国へと禅を伝えた達磨大師がお亡くなりになった日です。
 達磨大師は中国の普通元年(五二〇)頃に中国に入り、次いで梁の武帝と問答をします。仏教を篤く保護していた武帝でしたが、達磨大師とは縁が無く、大師は北魏へと渡り、後に少林寺という寺が建立される山間の洞窟で面壁九年の坐禅をされるというのが、禅の語録に見られる達磨大師の生涯です。達磨大師は自ら百五〇歳であると称したとする途方も無い伝承もあり、梁武帝との問答を見ても歴史的な達磨という人物と、禅の教えを体現する達磨大師とは必ずしも一致するものではありません。 
 伝承される達磨大師のエピソードの中で最も有名なのは前述の面壁九年ではないでしょうか?武帝との問答は宗門的には大切でありますが、一般的な認知においては面壁九年が勝ると感じます。一言も発せずに面壁九年…。なんと非合理的なことをしたものですが、実にこの非合理的なところが達磨禅の真骨頂。心に闇を抱えた慧可はこの姿に惹かれ、入門を請うも許されず、ついに片腕を切って達磨大師に差し出し、自らの純粋な求道心を示したと言います。
 達磨さんの背中に惚れたのかね~。時に男の背中は雄弁にものを語りますから!
 話が脱線しましたが、坐禅を組む達磨大師の姿、本邦では起き上がり小坊師の縁起物、そして選挙の必須アイテムとして禅宗初祖とは無関係に愛好されているようです。繭の形をした達磨さんは高崎が発祥の地だそうで中山道、三国街道を通じて全国に流布したものだとか…。非常に俗っぽい使われ方をしている日本の達磨人形ですが、その不屈の精神や、無の心というものにも少しは着目して頂きたいものです。


東園寺住職 千坂成也 合掌


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