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法螺貝 住職の法話

平成二十九年五月発行

「楽は苦の種 苦は楽の種」

 5月病なんてことを世間では言いますが、この春に専門道場に入門した雲水(修行僧)にとってこの4月から5月にかけての時期は精神的にも肉体的にも追い詰められているもの…。私の拙い経験からも5月1日から7日間にわたり行われる大接心(1週間集中して坐禅する。)はとてもとても苦しいものでした。
 腰痛持ちだった私はこれをケアしようと、坐禅の際に坐布団を高くしてみましたが、これを長時間続けると膝に負担が掛かります。一つ楽をすると別の場所に歪みが生じるのですね。面白いものです。また集中力を高める為に、怪しげな呼吸法を取り入れたこともありました。これは呼吸の合間に息を止めるのですが、結果は酸欠からか顔面蒼白となってフラフラに…。いろいろ試行錯誤した結果、結局は臨済宗の本分である禅問答に肚に据えて坐禅をするのが一番であることに気付いたのは3回目の接心となる7月頃でした。
 私がいたころの瑞巌寺は、40~50分が1セッションで休憩を挟むのが通常である坐禅を、1セッション2時間45分もぶっ続けで行うのが常でした。生意気な私は禅堂内を取り仕切る直日(じきじつ)という役の先輩に「坐禅の長さを本来の規則通りにして欲しい…。」とお願いしたことがありましたが、これに応じる直日さんの答えは「お前らは坐っているから楽じゃないか!こっちは立ちっ放しなんだぞ!」と。妙な理屈ですが、当時は何故か納得したものです。しかし今思えば長時間の坐禅は有難いものでした。自分一人ではなし得ない経験をさせて頂いたこの直日さんには感謝しかありません。その当時はこれ程憎い人はいませんでしたが!
 現在、5月の壁にぶち当たっている方には、その苦痛の原因をよく見極め、この苦しみが糧になる日を信じて前に進んで貰いたいです。「楽は苦の種 苦は楽の種」苦難は若いうちに体験しておきましょう!

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