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法螺貝 住職の法話

平成二十九年十月発行

「達磨さんの教え~実践の仏教」

10月5日は達磨忌。インドから中国へと禅を伝えた達磨大師のご命日です。
達磨大師は南インド香至国の第三王子としてこの生を享け、なんと150歳で遷化したと伝えられます。また中国で遷化した筈の達磨さんが裸足で片手に靴を持って歩いているところをシルクロードで見かけたという人が現れ、この人があまりにも自説を曲げないので、達磨さんの墓を暴いてみるとそこに遺体は無く、片方の靴だけがあったと言います。
達磨という言葉、インドの言葉では「真理」「存在」という意味を有しています。この名前を考慮し好意的に解釈すれば、フィクションに満ちた達磨さんの伝記は私たちに歴史的な事実を超えた真理を示しているとも理解出来ます。つまり真理は滅すこと無く、生ずることも無く、世に偏在して途切れること無いのです。
達磨さんの教えの要点はお釈迦様の教えを机上から身に活かすことにあります。お釈迦様の坐禅やお悟りを経の上で読み解くことよりも実際に坐禅してみようというのです。現代でも学問的仏教や儀礼に詳しい方は世に少なくありません。しかし仏教学の知識は無くとも、正しい儀礼にかなっていなくとも、心を無にして一所懸命に手を合わすことこそが、実は本当の仏道の実践なのです。
これは仏道の実践だけではありません。様々な場面にあって我々現代人はあまりにも頭デッカチで自己反省の出来ぬ厄介な口だけ人間になっているのではないでしょうか?自省してみましょう!

 
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