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法螺貝 住職の法話

瑠璃光 平成十八年三月八日発行

『 戒名(かいみょう)と法名(ほうみょう) 』

 戒名というと、死後に寺から付けてもらう名前という理解が一般的であると思います。しかし戒名とは、戒律を守護することを約束して頂く名前というのが本義ですから、当然生前に受けるのが本来の姿です。日本でも中世には灌頂経などに記載される逆修という法要が流行し、生前に戒を受け、戒名を賜り、板碑にこれを刻むということが盛んに行われます。當山に現存する板碑(五輪塔)には「天文十五年 逆修(ぎゃくしゅう) 松光慈見 二月十五日」と刻まれています。天文十五年(1546)の涅槃会に際し、松光慈見なる法名を受けたことの印として作られたものでありましょう。逆修に関しての説明は他の機会に譲るとして、中世には生前に戒を受けることが少なくなかったようです。また武将が戒を受けて、これを名のることも一般的でした。上杉謙信、武田信玄の「謙信」や「信玄」は受戒して得た安名であります。宮中や武家の妻が、亡き夫の為に落飾し、尼僧になるということもよくあったようです。

 ところで戒名と法名という呼び名があるのは何故でしょうか?実は戒名は在家の信者として戒を保つことを約束して授かるものですが、浄土真宗などでは僧侶に対しても授戒の作法が規定されないので、この法名という言葉が一般的になりました。禅宗はというと釈尊以来の戒律の系譜があり、これを護持すること誓い法名を受けますので、戒名と呼ぶ場合が多いようです。しかし法には「真理」「教え」という意味がありますので、当然、戒律も「教え」の範疇に入るという意味で、戒名も法名も大同小異であるという解釈もあります。當山は禅宗寺院ですが、以前より法名という言葉を使用しています。

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