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法螺貝 住職の法話

平成三十一年四月発行

「お釈迦様降誕会〜なぜ七歩なのか?」

 四月八日は降誕会(こうたんえ)。お釈迦様誕生の日であると信じられています。一般には花祭りという名称で知られていますね。 釈迦族の王子として誕生したお釈迦様ですが、お釈迦様のお父様お母様はなかなか子宝に恵まれず(なんと!ご結婚後三十年を経てお釈迦様が誕生したという極端な説まであるようです。)、待ちに待った後継者がお釈迦様でした。お釈迦様のご本名であるシッダルタは「すべてを成し遂げたもの」という意味で、父王の歓喜と王子に対する期待の程が感ぜられます。
 お釈迦様の生母であるマーヤ様は当時の習慣に従ってお産の為に里帰りをしたそうですが、その道すがらルンビニー園という場所に立ち寄った際に無憂樹(むゆうじゅ)に咲く花がとても綺麗でしたのでひと枝折ろうとしたとき、お釈迦様はマーヤ様の脇の下から誕生されました。誕生した王子は東西南北および天地を眺め、それぞれの方向に七歩進まれて、片手は天を指差し、片手は地を指差して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と発せられたのです。よく知られた佛伝の一コマですね。もちろんこの逸話をそのまま信じる人は現代の世には少ないでしょうが、このお話の端々にお釈迦様の教えが象徴的に示されているのです。
 その最たるものが「七歩進まれた」という部分。これは六道輪廻を超えることを意味しています。六道とは地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天という六つの迷いの世界です。これを生死流転するというのが輪廻の苦しみなのです。伝統的な考え方では六道は厳然として存在し、実際に衆生は生まれ変わりを繰り返すというものですが、禅宗でよく為される解釈は、六道は現世にあり、輪廻は心の起伏であるというものです。自らの心と生活をコントロールして日々精進致しましょう!ということですが、なかなか出来るものではありませんね!それでも苦しいとき、悲しいとき、逆に有頂天になりそうなとき、冷静に自分自身に向かう時間を有することは人生に何がしかの潤いを与えることでしょう!
 いよいよ改元となります。小衲は平成元年に大学を卒業して専門道場に入り、本格的に僧侶の道を歩み始めましたので、平成という元号には甚だ深い思い入れがあります。平成は国内に戦火の及ばぬ時代でありましたが、令和も先ずは国内が安定しその平和が諸外国にまで及ぶことを念願致します。
東園寺住持成也合掌

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