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法螺貝 住職の法話

平成十八年四月八日発行

『 四月八日はお釈迦さまの誕生日 』

 東南アジアの佛教はお釈迦さまが亡くなられて後一〇〇~二〇〇年の間にインドを統一したアショカ王が、師僧であったモッガリプッタ長老の薦めにより、側女の子であったマヒンダを出家せしめ、スリランカに仏法を伝えさせたのが始まりとされていますので、中国や日本に比べると非常に長い歴史を持っています。また、東南アジアの佛教は、インドと気候風土が近いせいもあって、お釈迦さまの教えを最も忠実に護持している佛教と言えます。

 さて、同じく東南アジアの佛教国であるミャンマーはインドの陸続きの隣国だけあって、お釈迦さまの存命の時代からインドと交易等の接点があったようです。お釈迦さまが悟りを開かれた後、初めて食したのがミャンマー人の商人が献じた蜜菓子だったといわれますから、僧侶等が出来る以前からお釈迦さまとの交流があったわけです。現在でも、ミャンマー等東南アジアの佛教国の男性は、生涯に一度は出家し修行を経験することになっています。

 その純然たる佛教国ミャンマー人僧侶の花祭りの講演が、以前ある学校でありました。しかし、このミャンマー僧侶。天地を指差すおしゃかさまを見て、「こりゃバケモノだ!」と驚愕の発言!その僧侶によればおしゃかさまが、生まれたときからこんなスーパーマンならば修行なんていらないじゃないか!という至極真っ当な意見であります。これを聞いた主催者の一人はえらく憤慨しておりましたが、実にこの「バケモノ発言」禅宗に通ずるところがあり、妙に嬉しくなったのでありました。

 日本では、四月八日がお釈迦さまの誕生日。お寺では降誕会(こうたんえ)という法要が営まれます。

 
東園寺 所蔵書画

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東園寺 中興開山

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