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法螺貝 住職の法話

令和二年七月発行

「先師を偲ぶ〜先住二十七回忌」

 七月十五日は東園寺先住職精道和尚の二十七回忌。先住を知る人も徐々に少なくなり、次の年忌は六年後ですので今回は先住に親しかった僧侶の方々を大勢招いて遺徳を偲ぶつもりでしたが、このコロナ禍で想いは叶わず、寺内の僧侶のみの法要となりそうです。
 先住職は享年六十七歳で遷化しました。住職に就任したのは三十九歳の頃ですから、実際に住職として活動したのは僅か二十七年。しかし師僧を褒めるのも何ですが、東園寺の寺院運営を時代に沿うものに改め、二つの幼稚園を開園、数々の伽藍整備、多くの海外仏教徒との交流等、その功績をあげれば枚挙に遑がありません。
猛烈に仕事に取り組んで来た先住職が癌に冒されたのは六十二歳…。四年半の闘病生活の中で教えてくれた「志を持って生きることの大切さ」「時間の尊さ」という教えは今でも私の中で、活き活きと光彩を放っていると実感します。二十代後半の青年僧だった私も来年は五十五歳となり、先住職と住職歴だけは肩を並べることになります。とても師僧の如き功を積むことは出来そうにもありませんが、少しでも長く東園寺に貢献出来るよう健康と美容に気を付け精進します。
 最後に先住の好きだった法句経の一節を紹介し、先師の供養にさせてください。

太陽は昼に輝き 月は夜に照る
武士(もののふ)は
武具(よろい)いかめしく輝き
祭りの司(おさ)は
こころ寂(しず)かに光る
されど 悟れる者は 昼に夜に
威光(ちから)もて かがやきわたるなり
(友松円諦師訳『法句経』三八七)

 
東園寺 所蔵書画

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