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法螺貝 住職の法話

令和三年一月発行

「随処に主となれば」

 新型コロナウイルスの猛威が止まる事を知りません。パンデミックが終息するまでの過程なのかもしれませんが、コロナ禍を伝えるニュースに接すると、この危機の出口はまだまだ先にあるように感じます。職種によっては大変な経済状況にある方々もいらっしゃるかとは思いますが、「本来無一物」であると達観し、こんな時にこそ生かされていることの有り難さに感謝すべきなのでしょう。このコロナ禍にあっても太陽は日々に我々を照らし、大地は我々を支えてくれているのですから。
 さりとて、そんな風に思えるのは余程の大人物!このコロナ禍にあって事業の存続や家族を支える為に右往左往しているのが並の人でありますし、小衲などはまさにその一人であります。
 しかし、この右往左往が実に大切だと思うのですよ。人間は本当に危機に際してこそ、今まででの自分を反省したり、固執してきた自分の仕事のあり方に変化を加えたり出来るものです。
 「随処に主となれば、立処皆真なり」どのような場でも主体性をもって生きるならば、すべての場所が真実となる!
このコロナ禍により人生の大切な時間や経験を失った方々も多いようですが、この時間や経験を失った事実を活かす工夫をしたいものです。

 
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東園寺 中興開山

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