令和四年七月発行
「再スタートは基本を忘れず…。」
新型コロナウイルスの世界的感染拡大が始まって早2年半。出口が見え掛かっては遠ざかる終息宣言に忸怩たる思いがします。それでもコロナ禍発生当初の恐怖感が薄れ、世界各国との交流が再スタートする今、私達は新型コロナウイルスだけではなく、様々な感染症と共存しつつ社会を動かす努力が必要では無いでしょうか?具体的には感染に気をつけつつも、イベントや行事は積極的に行うべきだと思いますね。
コロナ禍にあって様変わりしたものの一つに葬儀や法事があります。コロナ禍の期間、葬儀規模は縮小され、法要後の会食などは全く無くなりました。これは葬儀を取り巻く業者の方々には大打撃ですが、それまで大規模化し、半ばイベント化していた葬儀を見直す良い意味での契機になったと感じます。特に塩竈はバブル期に出来上がった葬儀のスタイルを、平成後期まで引き摺って来たところがありますから、現今のように家族が故人と静かに向き合う時間が通夜葬儀において持てるようになったのは、寧ろ望ましいことなのです。
「窮(きゅう)すれば即ち変ず、変ずれば即ち通ず、通ずれば即ち久し。」(『易経』)
ぎりぎりのピンチに遭遇することは物事を変えるチャンスでもあります。またより良い変化こそが物事を永続的に続ける基となるものかと存じます。前向きに精進しましょう!