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法螺貝 住職の法話

令和六年八月発行

「亡き人を迎える」

 もうすぐお盆がやってきます。お盆の正式名称である盂蘭盆は古いインドの言葉であるサンスクリット語のウランバナを音写したもので倒懸(とうけん)=逆さまに吊るされたような苦しみを意味します。
自分の先祖が倒懸の苦しみに遭遇しないように、または先祖の御霊が安からんことを願い、倒懸の苦しみにある多くの御霊に施しをするのがお盆に行われる施餓鬼(せがき)という行事です。
 以上が一般的なお盆の解釈ですが、従来お盆のメインとなるのは身近な先祖が我々のところに戻って来るという信仰ではないでしょうか?仏教以前からの日本の祖霊感に基づくと思われる「先祖がこの世にお帰りになる」という信仰、当然ながら事実として証明することは出来ませんが、お盆休みの里帰りや本家で親戚が集うという習慣があった頃には、自ずと話題が亡き人との思い出や縁(えにし)に及ぶことが多く、実際にお盆には亡き方々が身近にいるという感覚を得たものです。
 特にコロナ禍以降は親戚が集まる機会も少なくなり、共に昔話に花を咲かせることも無くなりました。会いたくもない親戚に会わなくて済むなら結構じゃないか!という方も中にはおられるのでしょうが…。少々残念な社会になって来ているように私には思えます。せめて、せめてお墓参りくらいはしましょうね!

 
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