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法螺貝 住職の法話

令和七年一月発行

「松樹千年の翠」

松樹(しょうじゅ)千年の翠
時の人の意に入らず
牡丹一日の紅(くれない)
満城の公子酔う
(松は四季を通じ長年翠を湛えているのに、世の中の人はそれに気付かない。牡丹はほんの短い間綺麗に花を咲かせるだけなのに城にいる全ての貴人達はそれに夢中になっている。)
 令和七年になりました。昨年は元日から能登の地震に飛行機事故と不安な一年のスタートとなりましたが、皆様の一年は如何でしたか?特段、良いことも悪いことも無かったのであれば、まさに無事に勝る慶事なしと喜ぶべきでしょう。
 さて話は変わりますが、冒頭の言葉はご存知でしょうか?「松樹千年翠」という語句は掛け軸などで見たことがあるという方も多いかも知れませんね。この一句だけを見ると四季を通じて翠を湛える松樹を強い精神や堅固な心身に喩えるお祝いの語句と理解されますが、二句〜四句を見ると本来尊ぶべきものに気付かぬ世の浅薄さを指摘する戒めであることが分かります。
 この言葉は唐代の禅僧である趙州和尚が登場する文書で用いられていますからとても古いものです。現在は様々な発信が出来る時代でそれぞれの内容が時に浅薄でありながら、人の心を傷付けてしまうことがあるようで、その発信に対し警鐘が鳴らされていますが、古い古い唐の昔から「世の中は本当に大切なものに気付いていない!」という嘆きがあったことが面白いと思います。
 人というのは集団になると時にとんでも無いことを仕出かします。良く気を付けて日々を過ごしたいものです。

 
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