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法螺貝 住職の法話

平成十八年十一月発行

『 本当に心の休まるところ 』

あるとき弟子が趙州和尚に質問しました。
「和尚さん!お願いします。真休(本当に心の休まる)のところをお示しください。」

趙州和尚は答えました。
「示したならば、もう休まらないよ!」

「癒しブーム」などという言葉が使われてどの位の月日が流れたでしょうか?刺激的な音楽や映像が溢れ、耳を疑うような凶悪犯罪が増加するのに比例するように、世は心や体を緊張から解す商売が盛んなようです。そんな中「究極の癒し」という視点から坐禅にもスポットが当てられているようです。私が十六年来細々と続けている坐禅会でさえも、この五月にテレビ取材を受けたほどですから(この坐禅紹介はタイ式マッサージと同じコーナーで紹介されたそうです。)、徐々に坐禅=我慢大会という概念が払拭されてきているのかもしれません。

時代が変われば人の心も変わるもの。本当に心が安らげる場所といっても千差万別。家庭が落ち着くという人もいれば、行きつけの飲み屋で一杯の人もいるでしょう。女性の方であれば・・・ん?私には見当もつきません。しかしそれぞれ心地よい癒しの場であっても、それにあまりにも執着してしまうと趙州和尚のおっしゃる通り、気忙しいものになってしまい心の休まるどころではありません。

趙州和尚の言わんとするところは、絶対の休息所などというありもしない場を求めること自体が、心休まらぬ原因であるというのでしょう。結局のところ、縁に随い粛々と使命を遂行し、閻魔さんにお叱りを受けぬ程度に精進するのが何よりの幸福なのかもしれません。

成也合掌 

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