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法螺貝 住職の法話

平成二十二年九月発行

『おお!顔が無くなった!』

むかし、インドに演若達多(えんにゃだった)という男がいました。彼はとても美男子。今の言葉で言えばイケメンであります。演若達多さんはいつでもその容姿をみんなに褒められ、自分自身でも自らの容姿に大変な自信をもっていました。しかし、ある時気付きました。自分自身の目で自分を見たことが無い…。鏡の中にいる自分は、あくまで鏡に映る自分…。一度だって自分自身の目で直に自分を見たことは無かった!本当に自分はイケメンなのか?みんな本当は自分をかついでいるだけで、実際は醜い顔をしているのでは?などと思うと、演若達多さんは自分を自分自身の目で何としても見なくてはいけないという無謀な願望を持つようになりました。彼は様々な方法を試しましたが、どんな事をしたって自分自身の顔は自分で見る事は出来ません。ついに彼は気が変になり、本当は顔が首の上に載っていないと思うに至ったという話があります。

 演若達多さんが救われる唯一の方法は、自分自身の顔は自分では見られないことを悟るだけなのですが、それが出来ないのが人間の迷いというものです。

 演若達多さんほどでは無いにせよ、私達は他人から見ればどうでも良いことに悩み、自分自身を深い闇に落とし入れてしまうことがあります。

 自分が存在していることに感謝出来る事が幸せな人生の第一歩!そして、これこそが最高の幸せ。最高の幸せを他に求めることによって不幸の扉が開くのです。

 
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