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法螺貝 住職の法話

平成二十二年一二月発行

『お釈迦様のお悟りと坐禅』

12月8日は成道会、お釈迦様お悟りの日です。臨済宗の修行道場では臘八大接心(ろうはつおおぜっしん)という一年の間で最も厳しい一週間の修行が行われます。(臘八という言葉は12月を意味する臘月と八日を省略したものです。)
 お釈迦様は29歳で修行者となられ、35歳で悟りを開かれ仏陀となられます。この間の六年間はインドの伝統的な瞑想法を実践したり、様々な苦行に取り組んだりされたようですが、身体を虐める苦行では、本当の安楽を得ることは出来ないことに気付き、ピッパラという樹木の下に軟らかい草を引いて坐禅を行い、悟りへと到達したのです。
 坐禅を体験された方の中には、この話を聞いて不思議に思われるかもしれません。「坐禅は苦行じゃないの?」「充分苦行だったよ!坐禅!」確かに坐禅はそう容易いものではありません。しかし、坐禅の目的は呼吸を調え、心身を落ち着かせ本当の安楽を得るということにあります。経典に依れば、お釈迦様は坐禅中に、十二縁起という、人間が母胎に生じ成長して亡くなるまでの過程を十二の段階に分けた教えを心の中で反芻して、悟りを得たとされます。
 現在の坐禅では呼吸を数えることで、呼吸と心を調えるという手法を採りますが、お釈迦様の坐禅に倣えば、それぞれの人生の問題を、呼吸を落ちつけてじっくりと考えるという坐禅があっても良いのだと思います。

 
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