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法螺貝 住職の法話

平成二十四年八月発行

『慈悲心?』


 仏教は慈悲の宗教という事が言われます。慈悲は最大の友情を意味するマイトレーヤーというサンスクリット語を訳した「慈」と、世のうめき声を意味するカルナーという言葉を訳した「悲」が組み合わされた語句です。つまり世のうめき声に対し、最大の友情を持って接するというのが慈悲の教えという事になります。何故、他に対する善意に友情を用いたかというと、夫婦愛、家族愛、師弟愛というものは言わば愛して当然であり、選択肢の有る友情を普遍的に他に施すという事に大いに意義ありとするからです。
 世に慈悲心というと温情あふれる言葉や表情で人に接するというイメージがあるかもしれませんが、禅門の慈悲心となると、かなり通仏教的な慈悲心とは様相が異なります。臨済禅師は鉄拳を揮って自らを指導した黄檗禅師の行為を、「わしは黄檗禅師に三度仏法の真理を質問して、三度もぶん殴られたが、今想えばそれはまるで柔らかい蓬の枝で撫でられたようだ。」と言っています。実際には、修行時代の臨済禅師は黄檗禅師の手荒い指導に泣きべそを掻いていたのですが、境涯が出来、弟子を育てる側となると、師匠の鉄拳が誠に有り難く感じたのでありましょう。私達が修行道場等で頂く痛棒や恫喝も、後で思えば先輩雲水の慈悲心であったと感じます。こう思うと、禅門流の慈悲心とは後になって、ジワリと有り難くなるものなのかもしれませんね。今日の日本は「褒めて伸ばす」が大流行り!しかし、これで大丈夫か?という疑問を小衲は抱くのであります。

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