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法螺貝 住職の法話

平成二十五年三月発行

東日本大震災三回忌

早いもので、あの東日本大震災から二年の時が経過しました。先ずは震災の犠牲者の方々に一を捧げ御霊の安寧を願います。

 当山でも昨日まで犠牲者の方々の三回忌法要がご家族により厳修され、共に故人を偲び、今日の生活を仏前にご報告致しました。冒頭で、早いものでと申しましたが、この二年間の出来事を思うと、とても長かったと感じられるのは小衲だけでしょうか?二年間、本当にたくさんの事がありました。

 三回忌に際して、様々なメディアで復興が進まないという大合唱がなされています。確かに当地の物質的な現状を見れば確かにその通りなのですが、少し目線を変じて身の回りの方々の姿を伺うと、所々に「奇蹟的」な復興というものが肌で感じられるのです。

 この「奇蹟的」な復興というのは内面的な復興「心の復興」です。もちろん、街造り等々はこれからということですが、それよりも、遥かに困難だと思われる「心の復興」に向けて足を踏み出した方々の姿に小衲は奇蹟を感じるのです。

 震災の後、これで家族の死に絶望し、或いは家業の存続を断念した方が多数おいでになりました。しかし、二年を経た現在、かような苦難を乗り越え、生活再建や家業の存続に精一杯取り組んでいる方がたくさんおられます。まさにこれは「奇蹟」です。

 もちろん、震災により心身に病を抱えてしまった方も数多くいらっしゃいます。あの恐怖を体験したものならば、何かしら心身に傷を負うことは容易に理解出来ます。先程、「奇蹟」という言葉を使ったのは、心身の調子を崩して当たり前という事でもあります。救われた命を大切に前に進みたいものです。

 「思いをこらし、堪え忍ぶことつよく、つね健(たけ)く奮励する、思慮ある人々は安らぎに達する。これは無上の幸せである。」(法句経二三)

 末筆となりますが、この二年間に大慈溢るるご支援を頂いた世界中の方々に心より感謝申し上げます。

東園寺 住持 成也合掌 

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