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法螺貝 住職の法話

平成二十五年八月八日発行

「お盆」

 お盆は盂蘭盆を省略した言葉です。盂蘭盆はウランバナというインドの言葉に漢字を当てたもの。ウランバナとは「倒懸=逆さに吊るされたような苦しみ」という意味だそうです。
 何が逆さまに吊るされたような苦しみかというと、インドの昔話にこんなのがあります。
 昔、ある青年が人生に悩み一念発起して修行の旅に出ました。樹下に宿を求め、さらにその樹下にも連泊をすること無く、毎日が修行の旅です。ある晩、青年は洞窟を一夜の寝床とする事にしました。夜も更け、青年が眠りに入ろうとしたとき、洞窟の奥からうめき声が聞こえます。青年は何かと思い、火を点して洞窟の奥を照らすと、洞窟の中に沢山の人々が吊り下げられています。青年はこれに驚き、吊り下げされている人にこのような悲惨な目にあっている理由を尋ねます。すると男が言うには、 「ワシはお前の先祖じゃ!お前が家業も継がず、修行とぬかして結婚もせず、子孫も絶えようとしているので、ワシ達がこんな目にあっているのだ!」
 今どきの日本ならば、吊り下げられる先祖達が多すぎて、洞窟足りないなぁ。と思わせる話ですね。一生独身を宣言される方が多いですから…。お盆の発生の由来はお釈迦様の高弟の目連尊者が母親を餓鬼道から救った事が一般的です。目連さんは餓鬼道という、食事を取る事がままならぬ世界に落ちた母親を、お釈迦様の進言により、三カ月の雨安居という行を終えた僧侶達に食事を施すことによって救いました。 目連尊者のお話はしばらく措き、ウランバナ=倒懸の苦しみとは、現世の我々の至らぬことが先祖に害を及ぼすという戒めなのかもしれません。何れにしても、先祖の為にも自分自身の人生の為にも、私達が日々精進して、我が身を世の為に活かす努力が肝要なのでしょう。

 

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