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法螺貝 住職の法話

平成二十五年十二月八日発行

「苦行と修行」

十二月八日は成道会。お釈迦様お悟りの日であると日本では信じられています。
お釈迦様が王子の座を捨て出家をされたのは二十九歳の時のこと。
六年の苦行の後にこの苦行では悟りの境地に達するのは困難であるとして、後に菩提樹と呼ばれる大樹の下で坐禅をし、明けの明星が東の空に輝く頃、不退転の境地を得られたというのがお釈迦様の成道の一般的な理解です。
 お釈迦様が取り組んだ苦行の代表的なものは、断食や息を止める行であったと経典は伝えています。
そして、この苦行を捨てて、取り組んだのが坐禅。しかし、坐禅の経験のある方はこう思うでしょう!「坐禅!?坐禅も苦行だよ!」
確かお釈迦様が取り組まれたような長時間の坐禅は、そう楽ではありません。それではお釈迦様の坐禅が苦行であったかというと、決して苦行ではなかった筈なのです。
老病死の苦を解決せんとして出家されたお釈迦様。最初は伝統的なインドの精神修養に取り組みますが、これでは安心を得る事は無く、身を虐める苦行を行います。いつしかお釈迦様の心の中は老病死の解決ということから、苦を究めることに目的が変わってしまったのです。お釈迦様は瀕死の状態まで我が身を苦しめて、本来の自己の目的から乖離されている事に気付かれたのに相違ありません。
それではお釈迦様の六年間の苦行は無意味だったでしょうか?そんなことはありません。自ら試行錯誤し、自ら命懸けで取り組んだ「行」を潔く捨てて、菩提の坐に着いたからこそお釈迦様の教えは奥深く、多くの民族に受け入れられるような寛容性を有しているのだと私は思います。お釈迦様のお悟りの言葉で説明することは出来ません。しかし、多くの挫折や困難を乗り越えてたどり着いた人間の叡智、これがお釈迦様のお悟りです。

 

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