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法螺貝 住職の法話

平成十七年三月 発行

『 不飲酒戒(ふおんじゅかい) 』

不飲酒戒。ふおんじゅかいと読みます。酒を飲んではいけないという戒律です。「そうか坊さんは、本当は酒を飲んではいけないのかぁ!」とおっしゃるあなた!残念!不飲酒戒は在俗の信者が守るべき五つの戒律にも含まれています。つまり仏教徒は本来酒を飲んではいけないのです。「なにぃ!酒無しに法事や通夜が出来るか!」という声が聞こえてきそうですが、東南アジアや台湾など、仏教の本場では仏事に酒が振舞われることはほとんどありません。「般若湯」「お清め」などというのは日本仏教のみで通用する言葉です。もちろん酒とは米の「精」でありますから瑞穂の国―日本の伝統からすれば、これを禁ずるほうが非宗教的ともいえるのでしょうが…

明治の廃仏(はいぶつ)毀釈(きしゃく)までは、曲がりなりにも日本仏教にも戒律は存在していました。僧侶が大っぴらに結婚するようになったのもこの百年位です。ところが飲酒の戒律だけは江戸期より公然と破られてきたようで、瑞巌寺の規則などでも、開山忌は飲酒しても良いと堂々と壁書きされています。(これは、普段は不飲酒戒を守っていたという証明にもなりますが)もちろん日本のように寒暖のはっきりした国では、適量の酒はまさしく百薬の長といえるものでしょうし、瑞巌寺のような寺でも深酒するほどの酒を用意することは難しかったでしょうから、自ずと適量は守られていたのかもしれません。

ところで、以前ミャンマーの僧侶から、五戒の中の一つぐらいは仏教徒であることを意識して遵守しなさいと教えられたことがあります。五戒とは「生き物を殺さない。」「うそをつかない」「盗みをしない」「浮気をしない」そして「酒をのまない」という五つです。皆さんなら何を選ぶでしょう?

酒の飲めない私はこの不飲酒戒が一番守りやすいと判断し、爾来、私は仏教徒であること意識しつつ禁酒を致しております。ですから法事などで無理強いをすることは、供養になりませんのでご遠慮下さい。「ケンパイ」という言葉も以上の理由から仏教の教理上は有得ない言葉です

 
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